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赤黒い世界に人生を想像した

僕は脳に、臓に、骨に、固定される

頭の中には珍獣・蟲・犯されている女が次々と呼吸しては絶え、生きては死んでいった

モノクロームの向こう側・一体、何が待ちうけているのだろう

私は想像と創造・破壊と理性を愛した

煙草は飲料水の味がした、煙は殺虫剤に変化していた

唾は硫酸で、血は海だった、、、赤黒い世界に僕は居た

赤くて、黒くて、少し青い、薄暗い、目を開けても・閉じても地球は自転した



輝いてる様に見えて実は朽ち果てている惑星達に恋を



犯されている女には唾を吐き掛けよう 「・・・この売女め」

全ての病は幻想で、僕ハ其れを気にしている。世界が固定される。

束縛には自ら身を投げ、安心と精神を得、脳汁が出た


―僕が見た売春女は体を売るのではなく春を売るのだと云う


春、肌寒い 春

夏、吐気  夏

秋、綺麗な 秋

冬、混沌と 冬


青い血液と硫酸

僕の一部

眼球は紅い、瞳は漆黒・髪は神々しく煌く

赤黒い世界、私は何処に居るのか解らない、地図も無く放浪

地図が有ったとしてもこの世界に”自分と同類”の生物は居ない、生物は絶えた


煙草に火を付ける

過去が蘇えり、僕は呼吸が困難に、今にも倒れそう

頭を抱えて座り込む、懺悔懺悔懺悔懺悔懺悔懺悔懺悔懺悔懺悔

―土下座



ぼ、ぼくは、なにも、、、してない

僕には何もできない、何もできない何もできない

他人に、親に、馬鹿にされる 「ぼくに いきている いみ は ある?」

馬鹿にされ、罵倒され、殴られ蹴られ、生きてきた

そんな自分に「おまえだけじゃない」だと?


おまえが、そのおまえが悪の、屈辱の根源だろう!!!

一体何様だ おまえなんて親な訳が無いだろう? 頭が悪い




―男は過去を潰す事を願っていた

「人を好きに成るのが堪らなく怖い・・・」

「人と話すのが怖い・・・」

この男は不安の塊の様だ、でも殻を被っている訳では無い   そう感じた

男は自分の事を包もうとも隠そうともしない 其れが失礼だと思っているからだ

そして絶望の塊で有り、憎悪の塊であった

憎悪の塊・・・・・確かに。だが以前云われたこの言葉が少し心に引っ掛っている様だった



「でも他の人の思ってる事なんてわかんないさ」


其れが一番怖くて生きるのが億劫になる