鳥籠を被った少女

いつだって犯されるのは台所。
コンロの火を消すのは貴方。
二人は笑う、

「なにしてんだろうな、おれたち。」

「これが私たちの幸せだとしたら仕方がないよ。」



本当に、仕方がないよ。

こんなことしか出来ない私たちを
彼方で誰かはまた、笑う
また誰かは、怒っている。



二人は笑う。

今日もまた、夜が来たよ。
朝なんてこなければいい、そう思いながらはだけてく。
on/offに伸ばした細い腕がずり落ちていく。