遭難

私達は炎だ、

焚き木が無ければ、命も始まりやしない。
誰かが居る、だから燃え続けている。

この命終わる時、常に孤独よりも 静かな暖かさと後の延々と続く寒さが

想像出来る様な



私は辛うじて普通のようです

誰かたちは、自分より他人のことを考えますか

自分が死に直面し、血を流している。

「普通」では最期まで一滴たりとも流れることが無い筈の血を流している。

そして、

その上 目の前で自分よりも大切だと直感した相手が 気絶しているのだ。

同じく死に直面しながら



【普通】

とは自分の身の安全のみを得ようとし、保身にのみ全力を注ぐ者の事を指す




と僕は思います。

普通、とは教科書の様であり、法律の様でもあり

考えてみると 私達の周りに常に在る 空気 の様な概念なのかもしれない





そして

現代の私達は、この平穏な空気の中で

(余りにも不条理な世界で)遭難してしまっている様である。