病弱

【憂鬱】

若しくは、放心にも似た体の重さに一寸の心地よさと、
何処からともなく感じ取れる優しさにも似た空気に、脳から酔う

何か、見ることが出来ない液体が 頭から滲み出ている感覚

何色ならいいだろうか 貴女の唇は

何色ならいいだろうか 空の色は

何色ならいいだろうか 私の眼は



【日常】

・眼が覚める

・夢を思い出そうとする

・眠る(又は、知らない間に)

・歩く

・乗る

・食べる



【感情】

考え出すと止まらなくなってくる被害妄想は、最早邪推でしか無く

誰か、に対して既に武装、常に威嚇、主に無関心

「どうでもいい」と思えば

何もかもがどうでもよくて、自分も他人、他人はむしろ風景、

見えない何か、達が見える様になれば きっとすべての脳は情報の多さに破壊すると思う。



=世界は無限だが、私達の世界は有限であり 

自分の器に相当する世界を切り取っているだけなのだ」



【高熱】

いつもなら硬く張り詰めている体の芯までもが溶解し、少し緩んで足元が覚束無くなる状態

息が荒く 熱とは一体何の為に出るのか と少しばかり考えた。

一層覇気が無くなる一夜



【場所】

明るいところはどうも苦手らしく、瞼も思うように開けない

太陽光に慣れないみたい

夕暮れからは途端に 身体の内側に何か起こったのか という位、心が浮付く

落ち着く暗闇 狭い部屋 見える宇宙



【最後】

知らない間に生まれて 絶対に死ぬ



この事実と現象の謎は解けないが、「わかる」という点ではもう 解っている

解明する必要は無い   自己満足にしかならないから