神の暇つぶし

いつだって 君の命は 切れるから

いつかの君の祈りは断れるんだ

君は心を開いてくれるけど、私はそれを引き裂いてく



ぐるぐる と回る脳の世界に   天気なんか無い



いつだって 君の事は 忘れるから

いつかの君の願いは断れるんだ

君は体を預けてくれるけど、私はそれを壊してゆく



くるくる と回るこの世界に   感情なんか無い



手に入れたい気持ちはわかってたけれど、

僕はここから見ているだけしか出来ないからね

心の奥を握り潰して離さない

手に入れたい気持ちはわかってたけれど

僕は一人しか居ない訳だからね

君の手を握り掴んで離れない



頭の中は私の事ばかりで、空が何色か忘れてしまった

物語の中身を忘れて楽しんでいるのは誰

頭の中は君の体ばかりで、性が何処か汚れてしまった

物語の主人公を降りて楽しているのは誰



歪んだ夢は   夢の奥の奥は   血だまりで吐き気がした

浮んだ夢は   夢の奥の奥は   最早現実じゃなかった気がした

潰して来た心を揺さ振って揺り動かす

壊して来た心を握り潰して味を確かめる



苦しくて切ないなんて知ったこっちゃない

苦しくて死にたいなんて知ったこっちゃない


君の事はぜんぶ君の所為

君の事はぜんぶ君の所為

君の事はぜんぶ君の所為



誰かの所為にして助けを乞うな

私は決して 絶対に 居るわけじゃないから

誰かの所為にして許しを乞うな

それが最も理に反して犯罪さ

(逃げられないぜ 逃げられないぜ また罪が増えるから)



誰かの所為にして助けを乞うな (辞められなくなるから)

私は決して 絶対に 在るわけじゃないから

誰かの所為にして許しを乞うな (逃げられなくなるから)

それが最も理に反した悪行さ

(忘れさせないぜ 忘れさせないぜ また罰を超えるから)



許さないって言った君も 離さないって言った君も

愛してあげるよ 僕は神様だからね

汚さないって言った君も 求めたいって言った君も

許してあげないよ 僕は傷付いたからね

(僕は傷付いたからね 僕は傷付いたからね 僕は傷付いたからね)




いつだって 君の脚は 開かせるから

いつかの君の頼みも断れるんだ

君が心を開いてくるけれど 僕はそれを捻り潰したくなる



くるくると変わる 僕の姿に   君は見付けられない



いつだって 君の口は 開かせるから

いつかの君の想いも忘れるんだ

君が心を開いてくるけれど 僕はそれを抱き絞めたくなる



ぐるぐると変わる この姿に   君は思い出せない



抱き絞めたい気持ちはわかってたけれど、

僕はここから見ているだけしか出来ないからね

君を殺して僕は忘れよう

抱き絞めたい気持ちはわかってたけれど、

僕はその手を振り払って、首を絞めたくなるからね

君を犯して僕は忘れよう



頭の中は私の事ばかりで、君は君を忘れてしまった

この扉の鍵を盗んで逃げているのは誰

頭の中は君の事ばかりで、僕は僕を訊ねてしまった

この扉の鍵を盗んで逃げているのは誰



歪んだ鉄は   鉄の奥の奥は    血の味がした

歪んだ夢は   夢の奥の奥は    最早現実じゃなかった気がした

殺した君を置き去りにして次の女を捜す

殺した君を置き去りにして次の私を殺す



苦しくて悲しいなんて知ったこっちゃない

苦しくて死にたいなんて知ったこっちゃない





君の事はぜんぶ君の所為

君の事はぜんぶ君の所為

君の事はぜんぶ君の所為



誰かを求めて安らぎを乞うな

私は決して それを 許さないから

誰かを掴んで安らぎを乞うな

それが最も己に反して犯罪さ

(助けてあげない 助けてあげない また罪が増えるから)



誰かを求めて安らぎを乞うな (忘れられなくなるから)

私は決して それを 許さないから

誰かを掴んで安らぎを乞うな (忘れられなくなるから)

それが最も己に反した善行さ

(忘れさせない 忘れさせない   また罰を与えるから)



許さないって言った君も 離さないって言った君も

愛してあげるよ 僕は神様だからね

汚さないって言った君も 求めたいって言った君も

許してあげないよ 僕は傷付いたからね

(僕は傷付いたからね 僕は傷付いたからね 僕は傷付いたからね)



でも全部嘘だ でも全部嘘さ でも全部嘘だった

君が嘘吐きでよかった

よかった よかった よかった 傷付いたのが僕だけで

でも全部虚だ でも全部虚さ でも全部虚だった

君が嘘吐きでよかった

よかった よかった よかった それっきり僕の眼はずっと ずっと ずっと虚ろのまんまさ