密閉5分空間

安易に手を出そうとするなよ

君の腕に足を囚われている時間は無い

頭が痛くなる 理解不能

下を見つめる5分間

眼力の線と眼力の線が交わる事を許されない

床を見つめる5分間

空気の重と宇宙の重が重なる事が許されない

魂が燻る

意識が曇る 視界が安定しない

頭抱える12秒 頭抱える23秒 頭抱える41秒

呼吸を正して、清楚に振り舞う

「ぼく は 大丈夫だ よ」

そんなのしったこっちゃない



結局私は何も許されずに

何かに怯え、震える様に表現しなければならない

何か を 感じ、 何か を 出す

それしか脳が無い



気絶後、目が覚めて「生きてしまっている」

存在に罪悪感は無い

そこに何かが干渉を続け、言葉を吐き捨て続けられるから錯覚してしまうのだ




「嫌なら出ていけ」

嫌だから出ていく

僕には ひとり がよく似合う

僕には くらい がよく似合い

幸せを強要したと言っても、手に入るのは呼吸



箱という空間だけで嫌がもう沢山に もう沢山に



声が充満する 二酸化炭素を吐き続ける

物を冷やす事に既に熱を使っている = CO2

地球温暖化を嘆くつもりならブラウン管を廃止すればいい

映像という高尚なものを「映像作家」だけが扱える そうすればいい

笑い声が作成される 妄想が 加速する



ブレーキを踏む様に 耳栓を付ける

ブレーキを踏む様に 下を向く



脳の回転が速過ぎて 頭蓋骨が 擦り切れて往く