私?

人に影響を与えてしまうことが怖い



私に出会った人は私を忘れないだろうし、
私と話した人は私の声も聞いた上で私に触れる



その感触も幻聴も、単なる記憶でしかない訳だけど



私が居なくなった時、突然消えた時、

その人達にどれだけの悪影響を及ぼすのか が知りたい



ある人は表面上の私を「〜やつだったよ」と儚げに話すだろうし

涙を流す事しか出来ない人も居るのだろうし、

何も感じず、ただ「行ってしまったか」と思う人も居るだろう



生きてるってそういう事

私の世界には私だけ、何故か居ない

私の世界で生きているのは私だけ

影響を与えてしまい、何かが残る

人が死んでも違和感を感じるのは誰かの記憶に生きている事だ



生きているのは人間だけで、

死んでしまうのも人間だ



周りは己の糧として、周りを殺めるが

人間は人間の所為で人間を殺める



他殺は憎悪でしかあってはいけないものだと思う

そしてそれは犯罪じゃないと思う

なにが正しくて、何が悪いのかなんてものは

空が空であり、地は地と限界を決めてしまっているから出てくる概念だと思う



私は旅に出たい

なにもかもが自己満足だと言うのなら

私は旅に出たい



なにもかもを見て、なにもかもを感じて、なにもかもを知りたいんだ





私の事は忘れた方がいい

私の力は強過ぎる

私は、私が居なくなるだけじゃ死ねない



人間が居なくなれば平和になる、だなんて幻想だ

それはもう平和でもなんでもない世界でもなんでもない




ただ居るだけ




の本来ならそう在るべきだった 惑星地球